エコロジープロジェクトについて

フロン回収・処理の課題と私たちの思い

<廃棄時におけるフロン回収率の低迷、地球温暖化への懸念>

2002年「フロン回収・破壊法」が施行され、業務用冷凍空調機器のフロン回収・処理が義務付けられました。しかし、「温暖化係数の高いHFC冷媒の急増」、「フロン回収率低迷」、「機器使用中の大規模漏洩の判明」など、さまざまな問題が浮き彫りになりました。
そのため、「ノンフロン・低GWP製品の技術開発・商業化の進展」、「HFCの世界的な規制への動き」といったフロン類をとりまく状況の変化を踏まえ、これまでのフロン類の回収・破壊に加え、フロン類の製造から廃棄までのライフサイクル全体にわたる包括的な対策が取られるよう、2013年6月に法改正が行われ、名称も「フロン排出抑制法」と改められました。(2015年4月1日施行)。
ところが、業務用冷凍空調機器の廃棄時におけるフロン回収率は、法施行以来、ずっと3割台と低迷しています。
この状況も踏まえ、2020年4月1日にされに法改正が行われ、罰則が強化され、直接罰が導入されました。
近年では災害と呼ばれるレベルでの異常気象が増え、地球温暖化問題は、より深刻化しています。

<再生処理の低迷>

2015年に施行された「フロン排出抑制法」では、従来の破壊処理だけでなく、再生処理することが認められました。
再生処理とは、使用済みフロンから、不純物等を取り除き、新品フロンと同等に、冷媒等として利用できるものにすることです。
再生処理は破壊処理と比較して、約96%のCO2削減となると言われています。
しかし、施行されて3年が経過しているにもかかわらず、全体の2割台しか再生処理されていません。
まだまだ再生処理への認知は低く、再利用できる資源が破壊処理され、残渣となり埋め立て処分等されているのが現状です。

私たちの思い

私たちは、消費社会と呼ばれる時代の中で、止めることなく消費し、発展を続けなければなりません。必要なものも、そうでないものも、消費を続けなければ、たちまち経済はマヒし、不況に見舞われます。時にそれは、利益だけを求めるあまり、人々の安全や地球環境を蔑ろにしてきました。
健康で文化的な生活を守るには、現在の生活のみならず、未来に生きる人々のために、我々が暮らしていく「地球環境」への配慮を考える必要があります。
環境問題に関する取り組みは、まだまだ十分なものではありません。
今の生活を無理して変える必要はありませんが、ほんの少し意識して、少しだけ選択を変えるだけで、未来の人々の生活を守れるかもしれません。
大きなことはできなくとも、私たちにできることは何かあるはずだと、真剣に議論した結果、このプロジェクトを立ち上げることとなりました。
地球に活かされるている生命の一員として、謙虚な気持ちを忘れずに、少しでも皆さまのお役にたてればと考えています。

<業務内容>

• 使用済みフロン類の引取と再生・破壊処理会社への引渡
• フロン類の回収
• フロン回収に伴う容器や周辺機器の貸与と販売
• 吸収式冷凍機の撤去等に伴う臭化リチウムの回収と有価売却、または産廃処理の斡旋
• フロンをはじめとする高圧ガスの販売
• フロン排出抑制法・高圧ガス保安法に基づく業務管理システム構築のサポート 等々
• 一般貨物自動車運送事業
• 産業廃棄物収集運搬業
• 古物商(金属くず買取)
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<取得許認可等>
• 第一種フロン類引取等業者認定(認定番号:埼玉県知事(認-30)第19131350号
• 第一種フロン類充填回収業者登録(東京都/神奈川/千葉県/埼玉県/栃木県/茨城県/群馬県)
• 高圧ガス製造事業所(埼玉県 一般 5-705)
• 高圧ガス販売事業所(埼玉県 一般 7-557)
• 一般貨物自動車運送事業(関自貨第1057号)